〜清水、庭を征く〜1

2026.02.17

「今日1人か…」

朝、川端邸に到着したとき、最初に頭に浮かんだのはこの言葉でした。今日はほぼ初めての「完全ひとり現場」。メンバーが体調不良で来られなくなり、作業は自分ひとりで進めることになりました。

 

作業内容自体はそこまで難しいものではありません。でも、「1人になる」と景色がまったく変わるんです。いつもなら優希さんや吉岡さんがいて、何気なくフォローしてくれる場面も、今日は全部自分で考えて判断しなければならない。そのプレッシャーと同時に、新鮮な緊張感もありました。

 

朝イチから頭をフル回転させました。「今日中にどこまで進められるか」「どの順番でやれば無駄がないか」「ダンプを動かすタイミングはいつがベストか」。いつもなら自然と流れていく作業の中で、今日は一つひとつを自分で決める必要がありました。

 

ネガティブなスタートだったことは否めません。でも、やってみると「あれ、意外といけるかも」という瞬間が何度もありました。自分だけでも動かせる作業が思った以上に多いこと。1人だと、自分の判断ひとつで現場の雰囲気が変わるのをダイレクトに感じられること。指示を待つ時間がない分、スピード感も求められること。大変な分、発見も多い一日でした。

 

作業を進める中で、自分なりの工夫もしてみました。作業前に全体のゴールをイメージする。お昼前と午後の途中で「今どこまで来たか」をチェックする。最後には、明日以降の人が動きやすいように片付ける。いわば「小さな現場監督ごっこ」です。

 

まだまだ段取りは甘いですし、「ここ先にやっておけばよかったな…」という反省点もたくさんあります。でも、その反省があるからこそ、次はもっとうまくやれる気がする。そんな前向きな気持ちも芽生えました。

 

今日、改めて感じたのは、チームのありがたさです。普段は当たり前にそばにいる仲間がいないと、ちょっとした確認に時間がかかります。「これで合ってるかな?」という不安も増えます。休憩中の何気ない会話が、実はメンタルの支えになっていたんだと気づきました。

 

でも同時に、「自分だけでもやれることがある」という手応えも得られました。チームがいるときはチームで最大限のパフォーマンスを発揮し、1人のときは1人なりに現場を前に進める。どちらの経験も積んでおくことで、今後新しいメンバーが入ってきたときに、「ここは任せられる」「ここはフォローが必要」という判断もしやすくなるはずです。

 

川端邸の作業自体は「途中」です。でも、自分の中では「大きな一歩」を踏み出せた一日でした。ネガティブな状況からスタートした現場でしたが、終わってみれば、段取りを自分で組む経験、進捗を常に意識する習慣、1人でも形にする力、そのすべてが今後の糧になると感じています。

 

「今日は大変そうだ」と思う日ほど、後で振り返ったときに「あの日が転機だった」と笑えるような、そんな毎日を積み重ねていきたいです。